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大空に舞うタカのように

チョウゲンボウが居ました。

いつもの場所に坐して、草原を見下ろしていました。

おもむろにそこから急降下して、叢の中へ。

何かを獲ったのかと見ていると、すぐに出てきて再び空へ舞い上がりました。

元の場所より高くまで昇ると、そこからは羽ばたき一つせず、弧を描いてどんどん上昇していきます。

チョウゲンボウは芥子粒のようになり、やがて見えなくなりました。

その高みからなら、目の前の藪の向こうにある谷も、この尾根の向こう側も、そしてずっと遠くの山々もよく見えることでしょう。

今の日本に必要なのは、そういうタカのような人なのだと思います。(not タカ派)

言うほうも、求めるほうも、目の前しか見ていない。

選んだ道の、最初の一歩がどうなのかしか見ていなくて、その道を選ぶとどこに行きつくのか、ずっと先は見ようともしない。

※チョウゲンボウはタカ目ハヤブサ科 厳密にはタカではない
by s-kei | 2010-12-16 12:12 | 雑談